お役立ち健康コラム

ドロマイトについて

最近、サプリメントのパッケージやソーシャルネットワークサービスで、「ドロマイト」という言葉を、よく目にするようになってきました。
ドロマイトは、いま世界中から注目されている天然成分で、「奇跡の天然ミネラル」とも呼ばれています。

なぜ体にいいのか。
どのような効果があるのか。
どう使っていけば、効果を最大限引き出すことができるのか。
ドロマイトが現代人を惹きつけてやまないその理由と、魅力について解説していきます。

目次

1.ドロマイトとは
2.ドロマイトはなぜ身体にイイのか
3.ドロマイトの摂取と病気編
4.こんな人はドロマイトの摂取に注意が必要~おくすり編~
5.世界中で研究が進むドロマイト
6.ドロマイトの選び方
7.ドロマイトを含むサプリメントの購入方法
8.気軽に手軽にドロマイトを取り入れよう




1.ドロマイトとは

ドロマイトとは

ドロマイトは日本では「苦灰石」とよばれる天然の鉱物。
主成分は炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムです。

ドロマイトは、石灰石が取れる山のふもとであれば、世界中どこでも採取することができます。
日本でも北海道から沖縄までどこでも取れますが、栃木県佐野市で多く採掘されているようです。

石灰石の中をよく見ていると、きめが細かく、比較的鋭くて、少し硬くなっている部分があります。
まさにその部分が「ドロマイト」に変化した石灰石。
色はややグレーか白色で、鉄分が多いと黄色みや赤みを帯びているとても綺麗な鉱物です。

天然の鉱物であるドロマイトには、鉛・カドミウム・水銀などの人体に有害な重金属が含まれている可能性があります。
いくら体に良いからと言っても、山で取った鉱物をそのまま食べるのは、重金属による中毒の危険があるので、絶対にやめましょう。

最近は、ドロマイトはインターネット通販などで簡単に購入することができるようになっています。
けれども、市販されているドロマイトには、工業用や加工用など種類があり、食べるのには適していない品質の商品があるため、購入する際には注意が必要です。

もし、健康維持のために摂取したいのであれば、ヨーロッパなど厳選された産地で採取し、安全な方法で食用に加工されたドロマイトであることを必ず確認しましょう。
日本国内で加工管理をし、食品使用可能なレベルまで不純物をしっかりと取り除いたドロマイトであれば、重金属汚染の心配はほとんどありません。
せっかく体のために摂取するのですから、良質なドロマイトを摂取してきたいですね。

ドロマイトの歴史

ドロマイトはとても古くから存在する鉱物です。
1768年にはスウェーデンの学者、カール・リエンナウスによって書物にはじめて記述されました。
ドロマイトという名前は、1792年に「鉱物=ドロミウ」にちなんで名づけられています。

1791年には、フランスの自然学者で地質学者のオデダット・グラテ・ド・ドミロウによって、イタリア北部の山で収集されたことが記述されています。
古くから石灰石と一緒に採取され、セメントの原材料や、工業用マグネシウムの原料、製鉄用耐火材、土壌改良剤、肥料として私たちの日常に無くてはならない鉱物でした。

そんなドロマイトが健康にいいと話題になったのは最近のこと。
ドロマイトの成分についてさまざまな研究が進み、天然成分の効能・効果に注目が集まるようになってきました。
そのため製薬会社や食品加工会社が、さまざまなサプリメントや化粧品・食品添加物などに使うようになったのです。

ドロマイトはどうやって作られたの?

では、ドロマイトはどのように作られているのでしょう。 最近では化学反応を作ることもできますが、体にとって安全で必要なのは、天然成分で質の良いドロマイト。
天然のドロマイトの主成分は、生き物の死骸やサンゴ、海水成分など。

石灰岩の主成分である石灰堆積層の炭酸カルシウムの一部が、海水中に含まれるマグネシウムと反応したものが、ドロマイトになると考えられています。
特別な条件のものもと、数百年~数千年ともいわれる長い時間をかけ、ドロマイトに変化する…まさに地球の奇跡が生みだしだ、100%天然のミネラル成分なのです。




2.ドロマイトはなぜ身体にイイのか

ドロマイトはなぜ身体にイイのか

デリケートな現代を生きる女性たちが、ココロと身体のバランスを保ちながら、若々しくイキイキと生きていくには、カルシウムやマグネシウムは欠かせない栄養素です。

けれども現代人は、慢性的にこの2つのミネラルが不足しがち。

30歳代以降の女性は、疲れやすかったり、イライラしたり、なんだか落ち込んだりといった様々な不調を自覚することが増えてきます。
その主な原因として言われているのは、年齢による身体のサイクルの変化の影響で、いろいろなミネラルが減少して起きている症状なのです。

なかでも、カルシウムやマグネシウムは子供からお年寄りまで、慢性的に不足している栄養素。
年齢による身体の変化で、さらにカルシウムとマグネシウムは少なくなってしまいます。
そんな変化を、女性の身体とココロは敏感にキャッチして、いろいろな不調を引き起こすようになるのです。

変わりゆく女性の身体やココロと向き合い、ポジティブに毎日を生きていくために、不足しているカルシウムやマグネシウムを、しっかりと補っていく必要があります。
しかし、カルシウムやマグネシウムを単体で摂取しただけでは、その効果を十分に期待することはできません。

本当に大切なのは、どちらの成分もちょうどいいバランスで摂取すること。

実は、ドロマイトは、「カルシウム」と「マグネシウム」と呼ばれる天然ミネラルが、2:1の黄金比率で含まれています。
この黄金比率が、一番体に吸収されやすく、効果を発揮しやすいバランスといわれています。

さらに、天然由来のドロマイトはその純度が高く、デリケートな女性の体とも相性は抜群。
これらの理由から、カルシウムとマグネシウムが不足しがちな、女性の栄養補助食品として最適といわれ、ドロマイトに人気が集まっているのです。

ドロマイトの主成分は「カルシウム」と「マグネシウム」です。
普段は、あまり意識することのない栄養素「カルシウム」と「マグネシウム」。
まずはこの2つの栄養素が、体の中でどのような働きをするのか、わかりやすく説明していきます。

マグネシウムってなに?

マグネシウムってなに

マグネシウムは、体の約300種類の酵素の働きを維持するために、必要不可欠なミネラルです。

・心臓の機能を維持する
・血圧を調整する
・体温を調整する
・皮膚や髪の毛・爪などのすべてのたんぱく質をつくる
・神経を伝える…など

ここには書ききれないくらいの、人が生きていくために必要な、全身の働きにマグネシウムは関係しています。
人の体の中には約25gのマグネシウムがあり、その67%は骨の中、20%は筋肉に、残りは細胞内や血液内などの、全身の至るところに存在しています。

■マグネシウムの推定摂取量
マグネシウムの摂取量は他の栄養素と同様に、推奨摂取量が指定されています。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、成人1人1日当たりの日本人のカルシウム摂取量は370mgと厚生労働省は推奨しています。
しかし、実際の平均摂取量は230mg前後。必要量の1/3程度しか摂取できておらず、慢性的なマグネシウム欠乏状態の人が多いのです。

■不足するとおきること
マグネシウムが不足すると、足がつれるようになったり、食欲がなくなったり、下痢や便秘などの症状があらわれるようになります。
さらに不足すると、不整脈や心臓の大きな血管の攣縮(れんしゅく:けいれんをおこすこと) がおき、死の危険があります。
長い期間にわたってマグネシウムが不足すると、低マグネシウム血症や骨そしょう症を起こし、骨にも影響を与え、骨折しやすいもろい骨になってしまう危険性があります。
最近の研究では、長期間に渡るマグネシウム不足が、血液中の脂質の成分に影響を与え、アテローム形成や虚血性心疾患などの、生活習慣病のリスクを上昇させる可能性があることが、すこしずつわかってきています。

■不足しやすい人の特徴
マグネシウムの不足については、さまざまな原因が考えられています。

1つ目は日本人の食生活の欧米化です。
日本人は昔から、ミネラルを多く含む穀物・野菜・海産物を主食として暮らしてきました。
特にお米には、多種多様なミネラル分がバランスよく含まれていて、日本人の身体を維持するために無くてはならない存在でした。

戦後食生活は欧米化し、日本食特有の穀物・野菜・海産物の摂取が減り、高脂肪・高たんぱく・高カロリーの食生活となりました。
その結果、食品から摂取するマグネシウムの量が激減したと考えられています。

2つめは塩分摂取の問題です。
日本では古来より塩は海水からつくられていました。
天然塩には、塩分だけでなくさまざまなミネラルも含まれていて、一緒に摂取することができていました。
その中にマグネシウムも含まれていて、ほんの微量ですが、塩から摂取することができていたのです。
しかし、最近は海水からつくられる天然塩より、精製塩とよばれるより純度の高い「食塩(塩化ナトリウム)」が広く流通するようになりました。
精製塩には、ミネラル分は含まれていないので、塩からマグネシウムを摂取する機会はほとんどなくなってしまったのです。
さらに、生活習慣病・高血圧の予防に「減塩」が推奨されており、天然塩であっても、摂取量・摂取機会が減ってしまったため、塩からのマグネシウム摂取量は少なくなってしまっているのです。

3つめはストレスです。
ストレスが増えると、体の外にマグネシウムが排出される量が増えてしまうということがわかっています。
現代人は、慢性的にストレスを抱えていると言われています。
ここ数年続く新型コロナウイルス感染症の蔓延は、さらなるストレスを与え、より身体の中からマグネシウムを失いやすい状況に追い込んでいるのです。

さらに、4つ目としてあげられるのは病気が原因のマグネシウム欠乏症(低マグネシウム血症)です。
その理由は、病気によるマグネシウム摂取量の減少、吸収率の低下が主なものです。
食事中に含まれるマグネシウムの吸収は、その40%が小腸で行われています。そのため下痢や嘔吐などの消化管に病気があると吸収率が低下してしまい、結果としてマグネシウム欠乏状態になってしまいます。
一般的には、消化器の病気や、2型糖尿病、アルコール依存症の人がマグネシウム欠乏症になりやすいと言われています。

これらからわかるように、現代日本人は摂取量が少なく、排泄量が多い『慢性的な欠乏状態』が続いてしまっているのです。

カルシウムってなに?

カルシウムってなに

カルシウムは、細胞や強い骨を作り維持するために必要なミネラルです。
その99%は骨や歯に存在していて、残りの1%が筋肉と血管の収縮・拡張、神経の伝達を調整し、全身の動きがスムーズに行えるようにサポートしています。

■カルシウムの推定摂取量
カルシウムの摂取量は他の栄養素と同様に、推奨摂取量が指定されています。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、成人1人1日当たりの日本人のカルシウム摂取量を、男性で700mg~800mg、女性は650mgと厚生労働省は推奨しています。

しかし、栄養調査における実際のカルシウム摂取量をみると、50歳代の女性の平均は499mgとなっていて、推奨されている摂取量の7割程度と、圧倒的に不足しています。
そのため、色々なサプリメントや栄養補助食品で、カルシウムを摂取することが推奨されているのです。

■不足するとおきること
食事から十分なカルシウムが取れていないときには、体の働きを維持するために、自然と骨や歯からカルシウムを奪ってしまいます。
手がしびれる、足がつれる、全身の筋肉がピクピクする、けいれんを起こす、ウトウトと眠くなる、食事がとれなくなる、不整脈がおきるなどの全身への影響がおきる危険性があります。
長期的にカルシウムが不足した状態が続くと、体の維持のために全身の骨からカルシウムを奪ってくるため、少しずつ骨がもろくなり、骨粗しょう症を発症し、骨折しやすい骨になってしまいます。

■不足しやすい人の特徴
日常生活でも、慢性的にカルシウムの摂取量が少なくなっている現代の日本人。

その中では、「低カルシウム血症」と呼ばれる、病的な状態になってしまう人も少なくありません。
では、どのような人がカルシウム不足になりやすいのでしょうか。

医学的にリスクがあると言われているのは、以下の人たちです。

1、持病のある人
2、閉経後や無月経の女性
3、牛乳や乳製品がアレルギー等により摂取できない人
4、ベジタリアン

1、持病のある人
カルシウムを体の中から消費しすぎる、体の中 特に骨にためておくことが難しくなる病気があります。
胃の外科手術後の方、慢性腎臓病や透析が必要な腎不全の方、利尿剤などの薬を飲んでいる方が有名です。

2、閉経後や無月経の女性
40歳代後半~50歳代の閉経後の女性はホルモンバランスの変化により、骨再吸収が増加し、カルシウム吸収が低下する為、相対的に骨量が低下します。
無月経の女性では、摂食障害があるとカルシウムの吸収が低下し、尿への排泄量が増加してしまいます。
骨からもカルシウムが消費されてしまうため、全身のカルシウムの量が少なくなってしまいます。

3、牛乳や乳製品がアレルギー等により摂取できない
カルシウムは様々な食品に含まれています。
その多くは乳製品に含まれ、誰でも手軽に効率よく摂取できる食品として多くの人に支持されています。
けれども牛乳が体に合わない、アレルギーがある方は、乳製品を一切摂取できない状態となりカルシウム不足となる危険性が高いと言われています。

4、ベジタリアンの人
カルシウムはチンゲン菜や白菜、ブロッコリーなどの野菜類にも豊富に含まれています。
ベジタリアンの人は、野菜を主体とする健康的な食生活と言われていますから、カルシウム不足にはならないだろうと思っていませんか?
実は、ベジタリアンの食事内容によっては、シュウ酸やフィチン酸と呼ばれる栄養素が多くなり、カルシウム吸収量が低下する傾向にあることがわかっています。
実際のカルシウムの摂取量・吸収率は、年齢や生活習慣にも大きく左右されるため、ベジタリアンの食事が与える影響について、現在、さまざまな角度から研究が進められているのです。

ほかにもカフェインやアルコールの摂取量が多いと、カルシウムの吸収が低下する可能性があると言われていて、し好品の摂取量にも注意が必要です。

マグネシウム・カルシウムの関係って?

カルシウムとマグネシウムについて調べていくと、それぞれには深い関わりがあることがわかります。
実は、身体にイイからといって、カルシウムだけ摂取していても、マグネシウムが不足しているとうまく効果を発揮できないって知っていましたか?
お互いが、お互いの働きや吸収を助けていて、片方が少なくなると片方が増えるという作用で、身体の機能を調整する働きをカルシウムとマグネシウムは持っています。

そのため、カルシウムだけたくさん摂取しても、マグネシウムとの摂取バランスが良くなければ、骨にとって有益なものにはなりません。
カルシウムがたくさん血液中に入ってきたときに、マグネシウムがなければ、不足した分を補うために、骨の中からマグネシウムが溶け出します。
それと一緒に、骨からもどんどんカルシウムが溶け出してしまって、結果として、骨粗しょう症を引き起こしてしまいます。

さらに、カルシウムを摂る量が少ないと、身体の中のカルシウムが不足してしまいます。
そうすると、骨からカルシウムがどんどん溶け出してしまって、血液・筋肉中に不足分を補おうとします。

カルシウムが溶け出すと、血管の壁にカルシウムがくっついてしまい、知らない間に動脈硬化の原因を引き起こしてしまいます。
この時に、カルシウムもマグネシウムもバランスよくとれていれば、骨が溶け出してしまうこともありません。
さらに、マグネシウムが血管へのカルシウムの付着を防ぐことが期待でき、骨粗しょう症と動脈硬化を同時に予防することが期待できるのです。

ほかにも、筋肉や血管を動かすときにも、カルシウムとマグネシウムこの2つはとても大切な働きをしています。
この2つがバランスよく働いていると、筋肉の収縮や血管の収縮・拡張を上手にサポートしてくれます。
結果として、不整脈や動悸、低血圧や高血圧になるリスクが下がりますし、身体にとってちょうどいい血圧を維持することもできるようになるのです。

カルシウムとマグネシウムのバランスを2:1の理想的なバランスで摂取できていると、心血管系の機能を正常に保ち、骨や歯を健康的に維持し、生き生きと過ごすことができることはおわかりいただけたでしょうか。
カルシウムとマグネシウムのどちらも、不足しやすい栄養素ですから、意識して効果的に取り入れていくようにしたいですね。

カルシウムとマグネシウム、どんな人が必要なの?

マグネシウムってなに

こんなことを目にしたり、耳にしたりしませんか?

「イライラしている人は、カルシウムが不足している」
「成長期の子どもの健康的な骨格の発達や、身長を伸ばすためにカルシウムが必要」
「更年期の女性は骨粗しょう症のリスクが高いから、カルシウムをとったほうがいい」

これらは事実です。
医学的にもイライラしやすい人、成長期の子ども、更年期の女性には特に意識してカルシウムとマグネシウムを摂取してほしいと、医師は考えています。

けれども、年齢や性別を問わず、ほとんどの日本人の人が、慢性的なカルシウムとマグネシウム不足の状態に陥っています。
実際は、1日に必要なカルシウムとマグネシウムの、7~8割くらいしか摂取することができていません。

特に、欧米化した食生活で、野菜や米の摂取量が少なく、ダイエットをしている女性は圧倒的に、カルシウムとマグネシウムが不足してしまっているという研究結果もあるのです。

さらには、不規則な生活やプレッシャー・ストレスの強い環境で働いていると、そうではない人に比べて、消費するカルシウムとマグネシウムの量が多くなり、慢性的に欠乏状態になってしまいます。

忙しい現代人のなかでも、仕事と家事・育児を両立している30歳代~50歳代の女性は、年齢的な変化により体がカルシウムとマグネシウムを必要とするようになります。
多忙な毎日を送る中、消費する量も多くなってしまうため、どの世代よりも注意してカルシウムとマグネシウムを摂取していく必要があるのです。

カルシウムとマグネシウム、どれくらいとればいいの?

厚生労働省の調査結果によると、成人1人あたり、マグネシウムは1日100mg、カルシウムは130mg程度不足していると言われています。

不足分を補うのであれば、できればサプリメントや薬に頼らず、食品から摂取したいと思いますよね。
では、100mgのマグネシウムを食事から摂取するには、具体的にはどれくらい食べる必要があるのでしょうか。

茹で蕎麦だと2.5玉、パスタだと6人前分に相当する量に、マグネシウムが約100mg含まれていると言われています。
カルシウムの不足分を補うのであれば、牛乳では150mlコップ一杯くらいの量、ヨーグルトであれば110g程度に130mg含まれています。
マグネシウムと比べると、摂取しやすいですよね。

けれども注意したいのは、その量を食べたからといって、すべてのマグネシウムが体に吸収されるわけではないということです。
摂取量における吸収率は50%前後といわれているので、1必要量を吸収したいのであれば、さらに倍の量を食べる必要があるのです。

でも、体にいいからと言って、日常生活で特定の栄養素を含む食品だけ、これ以上たくさん食べるようにするのって、実際にはとっても難しいですよね。
ほかには方法はないのでしょうか。

栄養学的な視点から考えてみると、カルシウムやマグネシウムの摂取量を増やすのであれば、パンなどの精製された小麦製品と肉食中心の「欧米化した食生活」から、日本人の伝統的な食生活といわれる「和食中心の食生活」に移行することをおすすめします。
中でも玄米や豆などの穀類、乳製品の摂取量を増やし、天然塩を取り入れることで、現在よりもいくらかマグネシウムとカルシウムの摂取量を増やすことができます。

でも、パンやスイーツ、お肉も食べたいですし、いくら健康のためとはいえ和食ばかりというのも、あまり楽しい食生活ではありませんよね。

特定の栄養素や食品に偏った、ストイックな食生活が長続きしないことは、いろいろな研究結果からわかっていて、医師もおすすめしません。
そのため最近は、健康のためには無理なく長続きできる、自分にあった方法を取り入れることが一番良いとされています。

カルシウムやマグネシウムをバランスよく摂取するためには、食生活は少しだけ気を付けながら、サプリメントを併用する方法がおすすめです。

サプリメントを併用するのであれば、サプリメントのラベル表示にある使用方法にそって内服するようにしましょう。
質の良いカルシウムやマグネシウムを、継続的にしっかり補ってあげることで、より健康的に毎日を送ることができるようになっていくのです。

マグネシウム・カルシウムを簡単に摂取する方法

カルシウムってなに

ではどのように摂取すると、カルシウムとマグネシウムを簡単に、効率よく摂取できるのでしょうか。

不足する量の全てを、食事から生涯にわたって取り続けていくのは、難しいことがおわかりいただけたと思います。
そんな中、効果的で効率的に摂取できると注目されているのが「サプリメント」を併用する方法です。
サプリメントであれば、マグネシウムやカルシウムなどの有効成分が体に吸収しやすい状態に精製されていて、誰でも毎日手軽にとることができます。

最近は、骨粗しょう症予防や、イライラした気持ちを落ち着けるなどの効果が期待され、カルシウムを含むサプリメントの種類は増えてきています。
しかし、マグネシウムについては、カルシウムほどは注目が集まっていないため、サプリメントの種類も少なく、手軽に摂取するのはすこし難しいのも実状です。

カルシウムが有効に吸収され効果的に働くにはマグネシウムが不可欠です。
体の中で最大限効果を発揮するためには、摂取のバランスも重要で、その黄金比率は2:1と言われています。

実際に行われた調査結果によると、日本人の平均的なカルシウムとマグネシウムの比率は1.4:1です。
バランスの面からみても、摂取量は十分ではありませんよね。

でも、2:1というバランスを考えながら、マグネシウムとカルシウムのサプリメントを継続的にとりつづけていくのは大変ですよね。

そんな方におすすめしたいのは、『ドロマイト』が含まれたサプリメントです。
『ドロマイト』はマグネシウムとカルシウムが、黄金比率である2:1で配合されている奇跡の天然成分。

このドロマイトを原材料にして作られたサプリメントであれば、黄金比率をキープしたまま摂取できるので、体の中で最大限の効果を発揮することが期待できます。
どうやって簡単にバランスよく摂取できるのかわからない、不安に思う方は、ぜひ「ドロマイト」を主成分するサプリメントを選ぶようにしてみてくださいね。

取りすぎは危険?

体に必要な必須ミネラルといわれているカルシウムとマグネシウム。
不足すると短期的・長期的にも全身にいろいろな影響があることが、おわかりいただけたと思います。
では、取りすぎてしまった場合には、どのような影響があるのでしょうか。
わかりやすく解説していきます。

■カルシウムの過剰摂取
日本人は慢性的にカルシウムが不足しており、普通の食生活では過剰摂取になることはまれだと言われています。
けれども、カルシウムを強化した食品やサプリメントが気軽に手に入るようになり、カルシウムを取りすぎてしまうリスクが高まっています。

普通であれば、体の中の余分なカルシウムは便や尿から排泄され、体の中に多すぎてしまうことはほとんどありません。
しかし、カルシウムを一度に大量に摂取すると、便秘になりやすいので注意が必要です。

慢性的に血液中のカルシウムの値が高いと、血管や内臓などにカルシウム成分がくっつくようになります。
その結果、結石ができたり、軟組織や血管の石灰化を引き起こしたりするリスクが高くなります。
さらに、高カルシウム血症や高カルシウム尿症、前立腺がん、鉄や亜鉛の吸収障害を引き起こすリスクも高くなります。
いくつかの研究結果から、サプリメントから過剰にカルシウムを摂取すると腎結石のリスクや心血管系へのリスクが上昇すると言われているので、サプリメントからカルシウムを摂取する場合には、決められた量を守るようにしましょう。

■マグネシウム過剰摂取
通常の食生活で、マグネシウムが体の中にたまりすぎることはありません。
とりすぎたマグネシウムは、一般的には尿や便として体の外に排泄されます。

しかし、サプリメントやにがり成分でマグネシウムを過剰に摂取すると、下痢や軟便などの消化器症状を引きおこし、自然と体の外に排出していくシステムが備わっています。
健康な人であれば、それ以上の副作用を引き起こすことは、まれだといわれています。

マグネシウムの副作用に特に注意してほしいのは、腎臓の病気が指摘されている人です。
腎臓の機能が低下している場合には、尿からの排泄が十分には行われないため、体の中にマグネシウムが蓄積してしまう危険性があります。

ほかには治療のために短期間にたくさんのマグネシウムを投与した際に、一過性に高マグネシウム血症という状態になることもあります。
体の中にマグネシウムがたまった状態になると、血圧が下がる、吐き気、心電図変化など高マグネシウム血症の症状が現れます。

症状がひどくなると、筋力低下、会話・飲み込みができなくなる、心停止・呼吸停止に至る危険性もあります。
重症な高マグネシウム血症の治療では、緊急で血中マグネシウム濃度を下げていく必要があります。
カルシウム製剤と利尿剤を投与し、できるだけ体の外にマグネシウムを排泄させる治療を行っていくのです。

カルシウムもマグネシウムも不足すると体に影響を与えますが、取りすぎた場合には、死に至ることも。
サプリメントからカルシウムやマグネシウムをとる場合には、決められた1日量を守り、腎臓病などの持病がある人は医師に相談するようにしたいですね。





3.ドロマイトの摂取と病気編

ドロマイトの摂取と病気編

ドロマイトを摂取すると体にはどのような変化が起きるのでしょう。
ドロマイト自体についてと、その成分であるカルシウムとマグネシウム、それぞれに注目して解説していきます。

ドロマイトと病気の関係

ドロマイトは天然の鉱物から抽出された天然のミネラルです。
そのため、鉱物の中にはカルシウムとマグネシウム以外の成分も含まれていて、その有害物質が引き起こす健康被害が、いくつか報告されています。

ドロマイトには、カルシウムとマグネシウム以外にもアルミニウム、ヒ素、鉛、水銀、ニッケルなど、人体にとって有害な成分が含まれています。
一般的に国内で流通している、食品グレードに加工されたドロマイトであれば、これらの不純物は摂取しても問題のないレベルまで除去されているので、決められた量を毎日摂取するのであれば、心配はありません。

しかし、世界を見てみると、少数ではありますがドロマイトの健康被害が報告されています。

▶糖尿病で末梢神経障害のアメリカ人男性が多量のドロマイトを数年間摂取し、毛髪から正常値を上回る濃度の鉛と水銀が検出された事例
  :ドロマイトと骨粉による潜在的な毒性
▶ドロマイト製品(摂取量不明)を摂取し、毛髪から正常値を上回る濃度のヒ素と水銀が検出された
  :ドロマイトと骨粉による潜在的な毒性
▶7か月の乳児がドロマイトを原料とする伝統薬を摂取し、複数の金属による中毒症状をおこした
  :伝統的な薬で治療した小児における複数の金属中毒の重症例

これらの報告にもあるように、ドロマイトの副作用報告は重金属の影響が一番強く、またいろいろな後遺症を残す危険があり、死に至るリスクも潜んでいます。
そのため、特に子どもの場合は重金属への耐性も低く、少量であってもドロマイトを摂取するリスクが高いため、推奨されていません。

また妊娠中・授乳中の摂取も安全性が確認されていないため、使用を避ける方がよいでしょう。

ドロマイトを選ぶときには、重金属などの不純物をしっかりと取り除いた、安心・安全なクオリティのものを選ぶことが重要なのです。

カルシウムと病気の関係

カルシウムと病気の関係

カルシウムを効果的に摂取することは、病気を予防することもできます。
反面、発症リスクが上がる病気もあり、さまざまな影響を与えることがわかっています。

一般的には、骨、心血管疾患、血圧、腎臓結石などの病気に影響を与えるといわれています。
今回はこれらの病気とカルシウムの関係について、一つひとつ解説していきます。

・骨と骨粗しょう症
みなさんが良く知っているように、健康的な骨を作っていくためにはカルシウムを摂ることが欠かせません。
特に小児期などの骨の成長する時期、さらに更年期などのエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの影響を受けやすい時期には、体の中でのカルシウムの需要が増えるため、効果的に通常より多くのカルシウムを摂取する必要があります。

必要な時期に、必要な量のカルシウムが摂取されない、摂取したカルシウムが効果的に吸収されていない状態では、身体の維持に必要なカルシウムを確保するために、骨や歯に貯めているカルシウムを奪う骨破壊という状態が起きてしまいます。

長い期間にわたって、カルシウムが不足した状態がつづくと、骨がもろくなる骨粗しょう症という病気になってしまう危険性があります。
バランスの取れた食生活とドロマイトを含むサプリを併用することで、適正量のカルシウム摂取が実現し、骨粗しょう症のリスクが低下すると考えられています。

・心血管疾患
カルシウムを摂取することは、脂質の吸収をさまたげ、体の外に効果的に排出するだけでなく、コレステロール値を低下させ、心臓や血管の病気のリスクを下げる効果があると言われていました。
しかし、最近の研究ではサプリメントによるカルシウム摂取が、心筋梗塞や冠動脈疾患などの心血管障害を引き起こす可能性が高いこともわかってきています。

女性は更年期の女性ホルモンの影響で、カルシウムの需要が高まるため、体の中にカルシウムが溜まりにくくなっています。
そのため、心血管障害のスクは若干低減する傾向にありますが、サプリメントによる一時的なカルシウムの過剰摂取が心血管系に少なからず影響を与えている可能性があるといわれています。

さらに、血液中のカルシウム濃度が高くなると、血液が固まりやすくなる、いわゆる「ドロドロ血」の状態になってしまいます。
カルシウムが血管にくっつくと、石灰化と呼ばれる動脈硬化を引き起こすリスクも高くなります。
動脈硬化を起こすと血管が硬く狭くなり、ドロドロ血が詰まりやすい状態になってしまい、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こす危険性が潜んでいます。
これらのことから、サプリメントによる過剰なカルシウム摂取は、心血管障害のリスクを増加させると考えられているため、摂取量には注意が必要なのです。

・血圧
複数の研究ではカルシウムの摂取量が増えると、血圧に影響を与える可能性が示唆されましたが、どれくらいとれば、高血圧のリスクを下げられるのかなど、具体的なことはあまりよくわかっていません。

ある研究では、高齢者にカルシウムのサプリメントを飲ませると、収縮期血圧(高い方の血圧)が2~4㎜Hg低下するという結果もありますが、血圧が正常範囲内の人では大きな影響を与えないとも言われていて、その効果について、引き続き研究が進められています。

現段階では、過剰なカルシウム摂取による血液のドロドロ化や、動脈硬化のリスクのほうが体に与える影響は高いと考えられています。
血圧を下げる目的でカルシウムのサプリメントを内服するのは、リスクが高いので、あまりおすすめはできません。

・腎臓結石
血液中のカルシウムの濃度が高くなると、体にとって過剰なカルシウムは、尿の中に排泄されるようになります。
腎臓や尿路に作られる腎臓結石のほとんどが、シュウ酸カルシウムから作られています。

ある研究では、サプリメントによりカルシウム摂取量が増えると、腎臓結石のリスクを増加させる可能性があると言われています。
けれども、食事から大量のカルシウムを摂取しても腎臓結石が作られるリスクは高くならないとも言われていて、カルシウムの取り方に注意が必要なようです。

どのような人が腎臓結石になりやすいのかは、水分摂取量やシュウ酸の摂取量にも大きく左右され、カルシウムの摂取よりも大きな影響を与える可能性が高いと考えられています。
しかし、カルシウムの過剰摂取が、腎臓結石に全く影響を与えないわけではありませんので、結石を作らないようにカルシウムの摂取量には注意したいですね。

マグネシウムと病気の関係

マグネシウムと病気の関係

日常的にマグネシウムを摂る量が少ないと、慢性的に体の中のマグネシウムの量も少ない状態が続いてしまいます。
結果、時間の経過とともにいくつかの疾患のリスクが高くなると言われています。

その病気とは、高血圧、心血管系疾患、2型糖尿病、骨粗しょう症、片頭痛です。
今回は、この5つの病気にフォーカスをあて、解説していきます。

・高血圧と心血管系疾患
高血圧は心臓病や脳卒中のリスク因子となっています。
今までの研究では、マグネシウムを効果的に補充できると、わずかでも血圧を下げる効果があると言われていて、結果として心臓病や脳卒中を起こさなくなるのではないかと考えられていました。

しかし、研究が進んでいくと、他の栄養素 たとえばカルシウムや脂質・塩分などの栄養素が影響を与えている可能性があり、その影響を加味した研究がすすめられていて、現段階ではマグネシウムの摂取が血圧や心血管系疾患に与える効果はよくわかっていません。

・2型糖尿病
血液中のマグネシウムの値が低い、低マグネシウム血症の状態になると、インスリン分泌と働きを悪くさせる可能性があると言われています。
2型糖尿病患者さんは、糖尿病ではない人よりもマグネシウムが尿の中に排泄されやすくなる特徴があります。

そのため、さらに体の中のマグネシウムが失われてしまい、インスリン分泌とインスリンの働きが悪くなるので、より一層、2型糖尿病の管理が難しくなってしまいます。
低マグネシウム血症と2型糖尿病を併発している患者さんに、日常的にマグネシウムのサプリメントを飲んでもらった場合に、血糖値とHbA1Cが優位に下がり、血清マグネシウムも正常化した研究報告がありました。

しかし、他の研究では、血糖値が良くなるという効果は認められませんでした。
そのため、栄養不足が原因ではない糖尿病患者さんにマグネシウムの補充することは、化学的根拠がないともいわれています。

最近は、血糖値を良くする、インスリンの働きを良くするための、マグネシウムの補充は行われてはいませんし、あまりおすすめはできないというのが実状のようです。

・骨粗しょう症
マグネシウムは骨を作るのに関係していて、骨の活性に影響を与えています。
一般的に骨粗しょう症の女性は、骨粗しょう症ではない女性と比べると、血清マグネシウム値が低いことがわかっています。

そのため、マグネシウムを補充することが、骨にいい影響を与えるのではないかと考えられていますが、どれだけの量のマグネシウムのサプリをどれだけの期間にわたって補充することが、 骨粗しょう症の予防と治療に有効かは不明で、現在、研究がすすめられています。

・片頭痛
一般的には、マグネシウムが欠乏すると、神経の伝達や血管の収縮が原因となる片頭痛を酷くする可能性があると言われています。
さらに、片頭痛がある人は、片頭痛がない人よりも、血液中のマグネシウムの値が低いこともわかっています。

医学的にはマグネシウムを投与することが、片頭痛の改善に効果がある可能性があると考えらえています。
しかし、治療のために投与されるマグネシウムの量は、一般的に内服する量よりもかなり多くなり、どうやって片頭痛を良くしているのかということや、 効果的な投与方法がまだ明らかになっていないので、片頭痛の治療のためにマグネシウムを内服することはほとんどありません。

個人で判断して内服するには副作用のリスクが高いので、片頭痛の予防・症状改善のために、マグネシウムを摂取することはおすすめできません。





4.こんな人はドロマイトの摂取に注意が必要~おくすり編~

こんな人はドロマイトの摂取に注意が必要

ドロマイトには、カルシウムとマグネシウムが含まれています。
常備薬やサプリメントを飲んでいる方は、ドロマイトとの飲み合わせが悪い場合もあり、副作用に注意する必要があります。

■ドロマイトと医薬品の相互作用
ドロマイトがもたらす影響としては、テトラサイクリン系抗生物質の吸収を悪くすることがあります。
ドロマイトと併用したい場合には、ドロマイト摂取の2時間以上前もしくは、摂取後4~6時間以降と間隔を開けて内服する必要があります。

■カルシウムと医薬品の相互作用
カルシウムを含むドロマイトは、いくつかの注意すべき医薬品があります。

吸収や効果が低下する医薬品として挙げられるのは、ビスホスホネート製剤、フルオロキノロン系およびテトラサイクリン系の抗生物質、レボチロキシン、フェニトイン(抗けいれん薬)、チルドロン酸二ナトリウム(パジェット病の治療薬)です。

・チアジド系利尿薬は炭酸カルシウムとビタミンDのサプリメントと一緒に服用していると、体の中にカルシウムが多くなりすぎてしまい、高カルシウム血症や高カルシウム尿症のリスクを増加する可能性があります。

・アルミニウムやマグネシウムを多く含んでいる、制酸剤(胃薬・吐き気止め)は尿の中に排泄するカルシウムの量を増やす働きがあります。

・骨粗しょう症の治療薬、ビスホスホネート製剤は、カルシウム製剤と併用すると薬の吸収を低下させる可能性があるため、服用の間隔は2時間以上、時間を空ける必要があります。

・カルシウムはその40%が腸で吸収されるので、刺激性下剤を併用すると、カルシウムの吸収が低下する可能性があります。

・プレドニゾロンなどのグルココルチコイド(副腎皮質ホルモン剤)を数か月使用すると、体内でのカルシウム枯渇を引き起こし、最終的に骨粗しょう症に至る可能性があります。

■マグネシウムと医薬品の相互作用
マグネシウムを含むドロマイトは、いくつかの注意すべき医薬品があります。
吸収や効果が低下する医薬品の代表的なものは、ビスホスホネート製剤、抗生物質、利尿剤、プロトポンプ阻害剤です。

・ビスホスホネート製剤は、骨粗しょう症の治療に使われる飲み薬ですが、マグネシウム含有量の多いサプリメントや薬剤と併用すると、吸収が低下する可能性があります。
 もし、併用したい場合には、服用の間隔は2時間以上空ける必要があります。

・抗生物質では、デメクロサイクリン(Declomycin®)やドキシサイクリン(Vibramycin®)などのテトラサイクリン系抗生物質や、シプロフロキサシン(Cipro®)やレボフロキサシン(Levaquin®)などのキノロン系抗生物質などの効果を弱めてしまう可能性があります。
 抗生物質とドロマイトを一緒に摂取する場合には2時間以上前に内服するか、4~6時間後に摂取するようにしましょう。

・フロセミド(Lasix®)やブメタニド(Bumex®)などのループ利尿剤やヒドロクロロチアジド(Aquazide H®)やエタクリン酸(Edecrin®)などのザイアザイド系利尿剤は長期間投与していると、 尿中にマグネシウムがどんどん失われてしまい、マグネシウム欠乏症を引き起こします。
 反対にアミロライド(Midamor®)やスピロノラクトン(Aldactone®)などのカリウム保持性利尿剤はマグネシウム排泄を減らす作用があります。
 一見、同じ利尿剤でも体に与える影響は全く違ってきますので、注意が必要です。

・胃薬の中にも、1年以上併用を続けると低マグネシウム血症を引き起こすリスクが高い薬剤があります。
 多くの医療機関で採用されている、エソメプラゾールマグネシウム(Nexium®)やランソプラゾール(Prevacid®)などのプロトンポンプ阻害(proton pump inhibitor:PPI)剤がその代表的な胃薬ですので、注意が必要です。





5.世界中で研究が進むドロマイト

世界中で研究が進むドロマイト

現在、ドロマイトに関する研究が世界中で進んでいます。
ドロマイトが持つ、カルシウムとマグネシウムの黄金比だけではなく、その特性にも注目が集まっています。
最近注目されているのは、ドロマイトの持つ「殺菌・抗菌・抗ウイルス作用」です。

ドロマイトは水に溶けると、活性酸素が発生し、抗ウイルス作用を持っていることがわかってきました。
この発見以降、インフルエンザ用のマスクなどに代表される、多様な製品の抗菌・抗ウイルス目的に活用され、食品添加物としても使用されるようになり、ドロマイトはミネラル分の補充以外にも、とても身近な存在になりつつあるのです。

■抗ウイルス作用を持つ新素材―ドロマイトー
www.jaeat-kansai.org/event/2004/chihou-04-shimin.htm
鳥取大学農学部獣医学科獣医微生物学教室 大槻公一教授によると、天然成分できわめて安全性の高いドロマイトを精製し、水と混合した場合、ほとんど瞬時に大腸菌・サルモネラ菌などの細菌の繁殖力・感染力を高い確率で失わせることが実験的に確かめられています。
マスクなどの製品に、ドロマイトを付着させておく・しみこませておくことで、そこに菌やウイルスが付着すると、その働きを瞬時に失い感染防止に役立つと考えられています。

■ドロマイトの抗菌作用を活用した【世界初】ウイルス対策「JAPAN99マスク」
コロナ禍では抗菌・抗ウイルス作用をもつ製品のニーズが高まっています。
さまざまな抗菌・抗ウイルス加工がありますが、天然成分であるドロマイトを活用した製品の開発に、大きな注目が集まっています。
ドロマイトを活用した抗菌作用を持つ商品がいろいろと開発されていますが、今回はAAAブロス株式会社 (https://aaa-bros.com/product/japan99/)のウイルス対策マスクを紹介します。
引用:「BR-p3(特殊ドロマイト)」は、鳥取大学と用瀬電機との共同研究により誕生したウイルス対策素材です。
「BR-p3(特殊ドロマイト)」は、天然鉱物『ドロマイト』を特殊加工し、さらにナノテクノロジー(超微細技術)を使って強力なウイルス対策効果が出るように最適化したものです。

■ドロマイトによるカット野菜の新規殺菌方法の開発
松本大学機関リポジトリ:The journal of Matsumoto University 15, 79-83, 2017-01:https://matsumoto-u.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=935&item_no=1&page_id=13&block_id=17
ドロマイトには抗菌作用がある事がわかっています。この研究では、千切りキャベツを未洗浄・水洗浄・複数の異なる濃度のドロマイト溶液に浸し、一般細菌および大腸菌群を測定し、 ドロマイト溶液に浸したものには、静菌効果が認められています。

■天然ドロマイトを応用した抗菌性義歯の開発
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20931009/
ドロマイトは食品添加物として用いられる一方で、その抗菌活性から医療用マスクやタオルにも活用されています。
ドロマイト自身には抗菌活性はありませんが、ドロマイトを加熱処理すると、抗菌活性があることが明らかになり、現在臨床応用に向けた研究・開発が進められています。

いままでのドロマイトは、カルシウムとマグネシウムのバランスが良く、特に女性の身体に優しい健康食品としか考えられていませんでした。
しかし、このような研究が進むことで、いろいろな方法で加工された、質の良いより効果の高いドロマイトが開発されてきています。

今までは、カルシウムとマグネシウムの配合の黄金比ばかりが注目されていたドロマイト。
これからは、抗菌作用や免疫力の向上なども併せ持つように精製・加工された「新しいドロマイト」にも世界中から注目が集まっていて、あたらしいドロマイトを活かしたサプリメント開発にも注目があつまっているのです。





6.ドロマイトの選び方

ドロマイトの選び方

たくさんの産地・種類、取り扱い企業のあるドロマイト。
実際に、ドロマイトを選ぶときには、何に注意したら良いのでしょう。

ドロマイトは海底のサンゴが長い時間をかけて鉱物に変化したものです。
そのため、一般的に市販されている野菜や果物などの、食品には含まれてはいません。

食べ物から摂取するのは難しいのですが、サプリメントの中に含まれていたり、パンを焼く際に、ふわっと美味しい食感にするための食品添加物としても使用されていたりします。
しかし、どんなパンに、どれくらいのドロマイトが含まれているかは、成分表示表を見ただけではわかりませんし、パンだけでドロマイトを補うには無理があります。

そんな時におすすめするのは、サプリメントの活用です。
天然成分のドロマイトからつくられたサプリメントを摂取するにあたって、注意してほしい点がいくつかあります。

1つ目は、ドロマイトのクオリティです。
天然の鉱石からつくられるドロマイトのサプリメントは、カルシウムとマグネシウムが含まれるだけではありません。
ほかにもアルミニウム、ヒ素、鉛、水銀、ニッケルなどの鉱石を構成する成分が含まれていて、その成分は微量でも人体にとっては有害です。

特に小児や妊婦・授乳中では、鉛の感受性と胎児への影響から摂取することを避けるように推奨されています。
市販されているドロマイトの中には、工業用など食品使用には向かないものもあります。
人体にとって有害な成分をしっかりと除去し、サプリメントとして摂取しても問題ないクオリティのドロマイトを摂取することが必要です。

2つ目は、精製方法です。
今まで、サプリメントを選ぶときに精製方法に注目したことはありましたか?
ドロマイトは有害物質を含む鉱物から作られています。
そのため、安心・安全にサプリメントとして取り入れていくのであれば、その精製方法にも、ぜひ注目してほしいのです。

ドロマイトの精製には、いくつかの方法があります。
国外で加工されたものや、輸入品のサプリメントが危険というわけではありません。
しかし、どのような方法で加工されたのか、その安全性がきちんと確認できている製品を選んでいるでしょうか。

ドロマイトを含むサプリメントを選ぶときに、可能であれば、国内の精製工場を有し、安心安全な環境で加工・品質管理を行っているものを選びたいですね。
そのうえで、食品使用可能な基準を満たしたドロマイトを使用しているサプリメントを選ぶようにするとよいでしょう。

ほかにも、ドロマイトの原産地にもこだわることをおすすめします。
ドロマイトは世界中の多くの山で産出される、石灰岩の一種です。
日本中のいろいろな山でも、採取が行われていて、サプリメントとして使われるドロマイトの産地も多種多様です。

最近、サプリメントの主成分として人気なのは、特に質の高いものが産出されるという「北欧ノルウェー原産」のドロマイト。
世界中で人気があるため、その希少価値も高くなっていますが、サプリメントとして取り入れるのであれば、ぜひ体にとってより効果の高いドロマイトを選んでほしいですね。





7.ドロマイトを含むサプリメントの購入方法

ドロマイトを含むサプリメントの購入方法

信頼できる安全性の高いドロマイトを含むサプリメントは、どこで購入したらよいのでしょう。
最近はインターネット通販や健康食品ショップでは、ドロマイトを配合したサプリメントの取扱数は増加しています。
有名な大手製薬会社、食品加工会社、食品メーカー、医薬品メーカーなど、いろいろなドロマイトのサプリメントが増えていて、どのような基準で選んだらいいのか、迷ってしまいますよね。

どうしても迷ってしまう人は、やはり質の良いドロマイトが採れるヨーロッパ・北欧が原産地で、日本国内で加工・品質管理にもこだわっているサプリメントを選びましょう。
当然のように、食品使用可能なクオリティで安全・安心、毎日摂取できるものにしたいですね。
食事ではたくさんの量を食べなければなりませんが、サプリメントであれば、少ない量でストレスなく、1日に必要なドロマイトを補うことが期待できます。
体調やお悩みに合ったサプリメントを選び、毎日をイキイキと過ごしていきましょう。





8.気軽に手軽にドロマイトを取り入れよう

気軽に手軽にドロマイトを取り入れよう

デリケートな女性の体には、ドロマイトに含まれている、カルシウムやマグネシウムの摂取が欠かせません。
しかし、不足しているカルシウムとマグネシウムの全てを食事で摂取するのは難しいので、サプリメントを併用することがおすすめです。

市販されているサプリメントの種類はたくさんあります。
できるだけ、女性向けの商品で、厳選した天然成分がバランスよく配合されているサプリメントを選びましょう。
効果的にドロマイトを摂取することで、変わりゆく自分の身体やココロと向き合い、ライフステージの変化やゆらぎ期をポジティブな転換期ととらえ、前向きな変化へと導くことができるでしょう。
ぜひ、ドロマイトを効果的に取り入れ、毎日を楽しく生きていきたいですね。

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